2015年も世界的な金融緩和は継続する

2015年も日本株にとって明るい年になる!?

今回は世界の金融情勢をもとに、来年の日本株の行方を考えてみたいと思います。2015年も日本株にとって明るい年になる!?

アルゼンチン・ペソの急落をキッカケとした新興国通貨危機から始まり、原油価格の急落に終わるという激動の2014年でしたが、先進国の株価は米国株が牽引する形で堅調に推移しました。それでは、2015年はどのような相場となるのでしょうか?

まず、世界の情勢から考えると米国経済と米国株は堅調な状況が続きそうです。米国は株価も回復していますが、不動産価格も堅調に回復しており、人々の懐があたたかくなっていることから、米国のGDPの7割を占めるといわれる消費は堅調な状況が続く見通しです。ISM製造業・サービス業景況感指数は堅調に推移しており、雇用も堅調。2014年11月には米国の設備稼働率が遂に80%を超え、2015年は設備投資も進む見通しです。

その一方で世界的には一層の金融緩和が進む見通しです。米国では量的緩和が終了しましたが、2015年第1四半期には欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を実施するとみられます。加えて言えば、中国も金融緩和に動いており、日本も原油価格下落の影響などにより、消費者物価指数が下がってくれば、更なる追加金融緩和も期待されるところだと思います。

この世界的な金融緩和は米国経済や米国株にとって大きなプラスです。米国は量的緩和を終了した一方で、景気が堅調に推移しておりますので、本来ですと国債価格が下がり、金利が上昇していくところです。しかし、2年物の国債金利は上昇していますが、10年物の国債金利は下がり続けています。これは世界の余剰資金が景気見通しが良く、通貨の先高感が強い米国に流入しているためと思われます。結果として国債価格が上昇し、米国は好景気時の低金利状態を享受できています。そしてこの傾向は2015年も欧州や日本の金融緩和によって継続する見通しですから、米国経済、米国株の2015年の展望は引き続き明るいと言えるでしょう。

2015年末は1ドル=130円、日経平均は2万3000円も視野に

米国株は世界の株式市場の時価総額の3分の1以上を占めており、世界中の株式市場に大きな影響を与えます。したがって、米国株が堅調であれば、世界の株式市場も基本的には堅調に推移しそうと言えそうです。

当然、日本株もその恩恵を受けるでしょう。加えて言えば、米国経済が堅調であり、予想されているように2015年半ばに利上げが行われるようであれば、日米の金利差は開き、更なる円安となる可能性が高いように思えます。当然これは日本株にとってプラスです。

ここで2015年の株価予想をまとめると、2015年第1四半期はECBの量的緩和実施への期待から世界株、日本株ともに堅調に推移。そして日本株は3月の配当落ち後、4~5月頃に、米国の利上げに対する懸念台頭による世界的な株安もあって一旦反落。しかし、日本企業の第1四半期(2015年4-6月期)の業績は、前年同期が消費税増税後の反動減によって低いために高い数字が出やすく、株価は回復基調となり、例年のごとく秋口頃から年末に向けて株価は再び上昇基調になるのではないかと予想します。秋口ごろに、追加金融緩和が実施されればさらに株高は後押しされるでしょう。予想通りにいけば、2015年末は1ドル=130円、日経平均は2万3000円も視野に入ると思います。

リスクを考えれば、原油価格の低迷が続き、たとえばですがロシアの資金流出が止まらず外貨準備高が尽きる懸念が出て、世界の金融市場に大きなショックが入るようなケースがあると思います。ただ、1998年後半も同じような状況で通貨危機が起こり(当時ロシアは150%まで政策金利を引き上げました)、その下がったところは1999年以降の上昇相場への大きな買いタイミングとなりました。今回も同じになるかは分かりませんが、ピンチがチャンスに転じる可能性もありますので、そのようなリスクもあることを念頭において、用心深く見守っていきたいところです。

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転載元:All About